IBDのおでみんのブログ

基本は雑記、IBD関連

私の痔瘻体験談(手術) 潰瘍性大腸炎/クローン病

2018年にクローン病と診断された私が、昨年(2019年)痔瘻の手術をしましたので、その経緯から手術後の事について書いてみました。どなたかの参考になればと思います。ちょっと長めです。

 

目次 

 

病気の経歴

私の簡単な病歴です。

 18歳…潰瘍性大腸炎発症

 25歳…クローン病と診断し直される

 26歳…痔瘻の手術

 

ざっくりとこんな感じです。最初の診断は潰瘍性大腸炎でしたが、現在はクローン病の大腸型と診断されています。現在までに痔瘻以外の手術経験はありません。18〜26歳までに4回の入院を経験しました。どれも出血等による体調悪化が入院理由です。血便が多いこともあり、潰瘍性大腸炎の症状に近いクローン病というような感じです。

 

手術までの経緯

2018年2月

体調悪化で入院中でしたが、お尻に小さな膨れたものがあるような気がしていました。

この時は腸の炎症が酷く、毎回真っ赤な血便が出ていたのでそれどころではありませんでした。(ちなみにこのとき潰瘍性大腸炎からクローン病と診断し直されました)

痔瘻の疑いがあったため主治医に見てもらったりもしましたが、気にする程度のものではないとのことでその時は無視していました。自分でも調べてみましたが、肛門周囲膿瘍だったのだと思います。3月に退院し、引越しのため転院しました。

 

2018年4月

お尻の膿瘍が段々と膨れてきました。この年は就職して入社式や新人研修でしばらく出張などが続いていたため、病院に通うのが難しかったです。お尻の違和感も大きくなり、拭く時などが少し痛みもありました。いよいよヤバくなってきたところで頑張って確認(スマホのカメラ画面をテレビに映す高等テク)したところ、親指の第1関節の大きさくらいに血膿が膨らんでいるのが分かりました。痛みと違和感で気になって仕方なかったのですが、寝て起きたときに破れていました。(パンツとかシーツとか大変でした)

1週間ぐらいは破れたところから膿が出る状態が続きました。この時はガーゼを当ててどうにかしのいでいました。本来ならここで痔瘻の検査などすればよかったのですが、ある程度症状がおさまっていた+手術に不安があったので先延ばしにしてしまいました。

 

2019年1月

体調悪化で入院しました。引っ越す前の病院で入院したので、前の主治医にも確認してもらいました。この時は膿瘍が治った箇所は確認できたが痔瘻とは断定できないとのことでした。

 

痔瘻発見から手術まで

2019年8月

お尻から膿のようなものが再び出るようになりました。量としてはそこまで酷くなかったため、以前のようにガーゼを当ててしのいでいました。微熱が続き、膨れて破裂を何回か繰り返したため、肛門科を受診しました。メスを入れて膿を取り出してもらいましたが、痛い…膿瘍の周りの皮膚が薄くなっているため、洗浄用の酸性水がしみるしみる…

ついでに膿を出し切るためにストローのビニール袋みたいな物?を入れられましたが、これも痛い…仕方ないので我慢です…

お尻に力が入る場面では必ず痛みや違和感がありました。次の通院がとても長く感じました。

後日、痔瘻の検査のためMRIを行いましたが、瘻管を確認することはできませんでした。しかし、また通院した際に主治医が直接確認したところ、

痔瘻ありますねー」と言われ、発見されました。前回は膿瘍が膨らんでいたため発見できなかったようです。痔瘻の治療の基本は手術とあらかじめ調べて分かっていたので、手術してもらうことになりました。この時期はたまたま仕事が忙しかったので、10月に予約を取りました。この頃は熱が出たり、汗が止まらなくなったり大変でした…

 

2019年10月(手術当月)

痔瘻のタイプとしては、低位筋間痔瘻(Ⅱ L型)と呼ばれるものでした。一番メジャーなタイプのようです。シートンを使って手術を行いました。瘻管の入り口と出口にゴムを通して治していく方法です。クローン病の場合は炎症を軽減させるためほとんどの場合この方法を使うようです。

念のため2日間仕事の休みをとって手術を行いました。前日は固形物を食べずにセンノシド(便秘薬?)を飲んで、当日に臨みました。

 

手術ですが、麻酔をかけていたので全く痛みを感じず終えました笑

手術自体初めてだったのでちょっと身構えてたところもありましたが特に問題なく、1時間弱で終了しました。お尻にはゴムと薬線がついていました。クローン病のこともあり、半年を目安に治療していく方針となりました。

しかし、手術後のお尻にはゴムが通してあるので違和感はかなりありました。薬線もちょっと気なります。力が入るような場面ではちょっと痛みがきますが私の場合、激痛と言うほどではありませんでした。 また、パンツが汚れたりするのでガーゼが毎日必須になります

木金曜日で休みをとっていましたが、2日間安静にして念のため土曜日に退院しました。食事制限については特にクローン病の場合の時と変えずに大丈夫でした。

 

手術後の経過

まず手術の1週間後に薬線を取り除きました。ゴムと違って平たくビニールのようなものだったので、むず痒いような違和感があり、何か一つ取れただけでも楽になった気がしました。

それ以外の処置としては生理食塩水?のようなもので消毒して経過をみて終わりました。

膿みが出やすくなっているので、ガーゼが毎日必要になります。自分で買っておくといいかもしれません。

処方されるガーゼは保険が効かずに実費だったので、私はネットショッピングで買っていました。

安いものはこんな感じ。病院で「白十字」のものが処方されていたので、こちらを選びました。他にも色々あるのでご参考までに。

 

2019年11月

手術から1ヶ月経過したので、ゴムの締め直しを行いました。

痛いです。気合が入ります。リラックスしてくださいねーとか言われます。私はできませんでした。医師の判断した、これくらいやらないと治療が進まないギリギリのところ?まで軽く縛ってもらいました。締め終わってしばらくすると、そこまできつくなかったのでもうちょっと縛ってもよかったのかもと思いました。

日常生活はそこまでの支障はでず、少しの違和感と少しの痛みが出るくらいでした。

お尻にゴムが巻いてあるのでむず痒さもあり気にはなりました。

排便時などは少し痛みがあるので優しく拭いたりウォシュレットを弱めにして使ってました。

染みる痛みが少しあるのでウォシュレットに耐えられない方もいるかもしれませんのでご注意下さい。

 

2019年12月

2度目のゴムの締め直しを行いました。相変わらず痛かったですが、意外にもうちょっとで終わるかも?ぐらいのところまで来てたようです。

友人に温泉に行こうと誘われましたが、汚い+万が一にも見られたくないので流石に断りました笑

 

2020年1月

3度目のゴムの締め直しです。もうちょっとで終わるかも?とまた言われました。これが何回続くんだ…と絶望しました。この時は確かにゴムが緩くなったのが早かった気がしました。

ガーゼに膿みもあまり出なくなっていました。

 

2020年2月

4度目…と思いきや、ゴム取っても大丈夫そうと言うことで取ってもらいました。本来なら自然に取れるのがベストなのでしょうが、仕事を辞めて引越しすることにもなった事情もあり治療が終了しました。もうすぐ外れる所まで来てたようなので、医師の判断的にも問題なかったそうです。

と言うことで私の痔瘻の治療は全て終わりました…!

 

およそ4ヶ月の治療でしたが、 激痛のようなものはなく、思っていたよりも楽に日常生活を送ることができました。現在までにその後の症状も特に問題ありません。

はじめは痔瘻や手術に対して様々な不安がありましたが、完治させたいなら早めに手術を行った方が良いと思います。

 

この体験がどなたかの参考になれば幸いです。コメントなどあれば返信していきますのでよろしくお願いします。読んでいただきありがとうございました!

 

 

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雑談

以下の内容はホントに雑談なので、読んでいただかなくても構いません笑

痔瘻手術当日にあったホントにどうでもいい話です。以下続く

 

今回痔瘻で初めて手術したんですが、手術中って結構不安になる人が多いらしく、音楽をかけてくれることになりました。手術室のスピーカーを使ってBluetoothで音楽を流せるとか。今の病院は気が利いててすごいなぁとか思ってました。

看護師が何の曲がいい?とスマホのリストからアーティストを見せてくれたのですが、ピンとくるのがなかったので、何となく聞いたことのある「ブルーノマーズ」を選びました。

手術室内完全クラブ化

ミラーボール回っててもおかしくないような状態になりました笑

居合わせた看護師大爆笑、あとで来た執刀医もなんじゃこりゃ?と笑ってて楽しく手術できました。ぜひ、皆さんも手術室をクラブ化してください。楽しくなります。

終わり