IBDのおでみんのブログ

基本は雑記、IBD関連

IBD (炎症性腸疾患)ってどんな病気?私の経験も踏まえてざっくり説明

今回は、潰瘍性大腸炎の治療経験もある私の体験も踏まえてIBD(炎症性腸疾患)について簡単に書いていこうと思います。(現在はクローン病と診断し直され治療中です)

 

そもそもIBD(炎症性腸疾患)ってどんな病気?

IBDの主な症状は、下痢、腹痛、血便、これに伴う体重減少や発熱などです。

※炎症性腸疾患は、英語ではinflammatory bowel diseaseと呼ばれ、その頭文字をとってIBD(アイビーディー)と略されます。

 ※出典

www.jsge.or.jp

潰瘍性大腸炎クローン病も今のところ原因がはっきりとはわかっておらず、このため発症すると長期間の治療が必要な慢性の病気です。また、長期的には病状が悪い時期(再燃期)と落ち着いている時期(寛解期)を繰り返すのが特徴です。

潰瘍性大腸炎クローン病厚生労働省の特手疾患に指定されています。

こちらのサイトでは、狭い意味で「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」のことと書いてありますが、IBDと言えばほとんどこの2つと思っていただければ大丈夫です。

 

原因

上記のサイトの通り、はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、遺伝や環境、腸内細菌の異常などの要因がさまざまに関わり、体内で免疫異常が起こり発症することが分かっているようです。

現在は有効な薬が増え、症状のコントロールがある程度できる方も増えてきているようですが、特効薬のようなものはまだ出ていません。

潰瘍性大腸炎クローン病ともにペンタサという薬が一般的に処方されます。他にも治療薬については下記をご参照ください。

ibd.qlife.jp

 

患者数

国内での患者数は以下のようになっています。

潰瘍性大腸炎…20万人

クローン病…7万人

サイトによって患者数については違いがありますが、年々増加傾向で2020年ではさらに増えていると予想されます。

私が潰瘍性大腸炎と診断されたのが2011年で、潰瘍性大腸炎が約10万人と言われていたので、倍ぐらいになっています。

 

生活への影響

IBDの主な症状には下痢、腹痛、血便などがあります。そのため、トイレにいく回数が増えたり、食欲不振、発熱などの症状が起こる事があります。重症になると炎症によって腸が狭くなり、狭窄を起こし手術が必要となる場合もあります。

クローン病の場合ですが、手術が必要となる事が多く、手術を必要とする患者の割合は発症後5年で30%、10年で70%前後と報告されているようです。私は合併症で痔瘻(じろう)を発症し、昨年2019年に手術を行いました。

IBDは油断できない病気ですが、症状が落ち着いていれば就学、就労可能です。怖い一面もありますが、寛解期は普通に生活可能であるという両方の面があるということを知っておいてください。

 

食事制限

また、生活への影響で大きく関わってくる事が食事制限です。IBDでは腸に負担をかけない食事を行う事が基本とされています。腸に負担の大きい油物や難消化性のものはなるべく避ける事が推奨されています。ラーメンや焼肉などはなるべく避け、飲酒も程々にしましょう。詳しくは下記のサイトをご参照下さい。

www.healthynetwork.co.jp

 

最後に

潰瘍性大腸炎と診断されてから7年後にクローン病と診断し直されたという稀有な体験を持ち合わせている私ですが、世の中的にも周りの理解は割と得やすくなってきたのではないかと感じています。就職した際、職場であらかじめ病気のことを伝えると理解していただけました。食事制限は今でも辛い事がありますが…

入院も何度かあり、大学も1年休学して大変な思いもしましたが、逆に友達が増えたりしていいこともありました。塞がらずに前向きに生きていけば悪いことばかりではないです。この病気はしっかり自分と向き合っていく事が大切だと思います。以上、どなたかのご参考になれば。